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2024.10.24
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【4年生 秋シーズンに懸ける想い vol.5】4年K/P#11 佐々木雄大

今年で引退をする4年生の「秋シーズンに懸ける想い」をご紹介いたします。

4年のラストシーズンビデオは見てくれたでしょうか。

林大成が作ってくれた力作なので是非見て下さい!


さて、とうとう自分も引退ブログを書いています。

それもアメリカンフットボール部の一員として…


中等部時代に、名前も知らぬ大学ソッカー部の引退ブログを拝見し、感動して大学スポーツに憧れたと同時に、7年後にこのような文章を書ける人間になれるのだろうかと思ったことが記憶に新しいです。歳月人を待たず。とはまさに、このことでしょう。少し長くなるかもしれませんが、残り少ない体育会生活への自戒も込めて自分なりに学生時代を振り返れたら、と思います。


中学時代から真剣にサッカーを始めた僕にとって、中等部サッカー部はなんとかスタメンに名前を連ねられる程度のレベルで、塾高練習に参加した際にレベルの高さを実感し、どの道大学では選手を続けられないのだろうとなと悟っていました。そんな時に、中等部時代のサッカー部の友人に誘われ、大学でも競技を続けるチャンスがあるだろうと入部したのが、アメリカンフットボールでした。(彼らが高校でアメフトを辞めてしまったのは、少し寂しいのも事実だったりします…笑)


正直少し舐めていたのでしょう。いざ入部すると、今までの人生では見たことのない幼稚舎上がりのセンスに満ち溢れたプレイヤーが数多くいました。才能の巣窟です。でも、凡人でも試合に出ることができたのがアメフトでした。なんとなくサッカー部時代から自信のあったキック力。サッカーではそんな少しの才能だけで背番号が貰えたのは中学2年生まででしたが、楕円形を蹴ることならまだ通用する。そんな自信が沸き起こりました。


高校1年生の時に、(今となっては師匠である)学生日本代表であった廣田さん(2018年卒)のキックを見て、彼を大学で追い抜きたい。そう思って、高校時代は過ごしていましたが様々な事情やコロナウイルスをきっかけに思うように活動はできず。ギリギリで開催された最後の大会は自分自身のキックミスにより、早稲田高等学院に敗北し、引退しました。それも、毎日登っていた練習場である嵐ヶ丘フィールドでの試合でした。1週間は毎日左に逸れるキックが脳裏を過ったし、今でもたまにあの日の光景が練習中に浮かびます。実は、急に練習のテンションが高くなっている時はそれが原因かもしれません。


高校でそれなりの結果を残してスポーツはもう辞めてやる!なんて思ってましたが、結局は何も成し遂げられず仕舞い。他の道を考えた時期もありましたが、気づいたら再び嵐が丘に登ってました。漠然と憧れていた大学スポーツに踏み入れるきっかけとなったので、今となっては”コロナ”や”事情”にも感謝しています。大学1年生当時はBIG8所属であったことから、出場機会を得ることができましたが、その後は度重なる活動中止にモチベーションを失ったり、海外挑戦でレベルの高さを痛感したり…昨年までは何一つ結果を残せていないのも事実でした。でも、今年になってやっとチームがちゃんと走り出し、個人としても活躍し、上手くいかないことがあってもそれなりにやれてる毎日が楽しいです。振り返ると…こんなところ。なんか、ソッカー部っぽく書こうと思っていたものの、文才がなく、つまんない文章を書いてるなと思ったので、2つだけ伝えさせて下さい。


「繋がり」

 最近大学スポーツをやってて良かったと思うのが、「繋がり」です。それは、もちろん部内での繋がりはそうですが、部外との繋がり。毎試合応援に来てくれる家族はもちろんですが、対戦相手に現れる小学校の友人やスタンドで応援指導部の一員として共に戦っている小学校時代からの友人、息子はハワイにいるのに応援に来てくれる母の友人。(僕の友達の母でもありますね笑)それに高校や志半ばで辞めてしまったけどスタンドに駆けつけてくれる仲間。今週末は、父親の背中を追いかけて野球の道に進んだ彼(実は尊敬してます)も見に来るみたいなので少しは成長した姿を見せたいなと。さらには、他のスポーツをプレイしている友人を見に行くことや見に来てくれることも。来年からの会社の同期が会場に足を運んでくれたことも。他にも書ききれないくらいの人が自分の周りにはいるなと思います。上手く言語化できないのですが、アメフトというスポーツが彼らとの間を繋いでくれているのは明白です。アメフトをやっていて良かった。体育会に入って良かったと。


「毎日少しでもいいからやる。」

 もう一つはまだ先がある後輩に伝えたいこと。それは、こんな自分でもそれなりの結果を残していることです。まさかの近所の某超デカい190cmソッカー部GKとブログ内容が少し被ってしまい嬉しさ半分、悲しさ半分なのですが中等部サッカー部を卒部する時にある大学生コーチが言っていたことです。


「成長は階段状」


当時は、「何言ってんだ。成長は斜め線だろ。」って思ってました。今ならあの言葉がよくわかります。成長の階段は幅が長い時もあるかもしれません。逆に幅が短くてすぐステップアップする時もあるかもしれません。段差が小さい時もあるかもしれません。段差が大きくて急激に、成長することがあるかもしれません。


自分は出来た人間じゃないので、この部活にいるQBsや黒澤(4年WR)・玉川(4年DB)みたいに毎日120%の力を出して成長し続けることはできません。でも、「毎日少しでもいいからやる」こんなモットーは大切にしてます。22年生きてきた今、ふと後ろを振り返るととてつもない数の段数の階段を登ってきたことに気付きました。でも、一段一段それぞれ幅も違うし、高さも違います。歪な階段です。でも周りを見渡しても分かるくらい高いところに来ました。そんな自信があります。人それぞれきっと階段の形は違います。幅が長すぎて次の段なんてもうないんじゃないかと思うかもしれません。でも歩き続けてみる。実は、次の段はむちゃくちゃ段差があって一気に高いところへ行けるかもしれません。僕の唯一の強みであるキック。1日や2日で上手くなるものではありません。毎日少しずつ歩みを進めてきました。


身体能力も並み、運動神経も並み、なんならボールを獲ったり投げることに関してはかなりの運動音痴です(子供には絶対に野球かバスケやらせます。笑)。そんな何者でもない自分でも大学スポーツでスタメンを張り、社会人チームからも声がかかるようになる。誰がそんなことを想像したでしょうか。もう少し歩き続けて、もう2、3段上へ、最後に登ってみたいと思います。なんとなくでも「毎日少しでもいいからやる。」


この何者でもない僕がそれなりの結果と生き様を見せることができた。どんなやつでも輝くスポーツ。アメリカンフットボール。中等部時代は女の子と話すのが怖いと教室の隅でラノベを読んでいた、ただのデカい奴が今となっては主将です。適材適所。きっと誰にでも輝くチャンスがこのスポーツにはある。このブログが名前も知らぬ大学アメフト部として誰かが大学スポーツを続けるきっかけになったら、それがアメフトだったら、この上ない幸せです。

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まだ続くのかよ、と思われるかもしれませんが、もう少しだけお付き合い下さい。

最後に普段あまり口にすることのない想いや感謝を色んな人へ


両親へ

生まれてからの22年間かなりお金のかかる子供だったとは思いますが、やりたいこと全てに挑戦できたのは、常に支えてくれた両親のおかげだと常々感じております。本当にありがとうございます。4月からはついに独り立ちをするということで、(実は少し寂しいですが)初任給で何か美味しい食事でもご馳走させて下さい。でも、その前に新生活のスタートダッシュを決めるために家具とかは一緒に買いに行かせて下さい(入居の初期費用等もできたら!)。将来ドデカく恩返しします。


横尾(Charlie)さん

絶対にこの文章読んでないとは思いますが、実はなんだかんだ感謝してます。自分1人しかいなかったキッカー専任。付きっきりで一緒に練習してくれて本当に心強かったです。今でも、試合前日にウェイト基準未達が発覚して周弍館に連行されて”上手いこと”やったのを覚えてます。ありがとうございます。汐留の会社内を何故か鍋持って駆け回っているらしいですが、1試合くらい見に来て下さい。それなりに成長した姿を見せることができるかと思います。


廣田さんへ

シンガポールでのお仕事は大変でしょうか。高校生の時に見た法政戦での50ydsのFG。大学UNICORNSに入ったきっかけです。廣田さんの指導のおかげか今年に入ってから急激に成長しています。ありがとうございます。でも、キッカーってのはやっぱりエゴイストなものです。残り5試合で超えます。見ていて下さい。


舟田幸之助・北野麟太郎へ

高校時代の同ポジLBが全員大学でも形は違うとはいえ活動できて実は少し嬉しかったです(なんか1人忘れているような気もする。)高校は残念でしたが、俺らはもう少し戦います。応援しに来て下さい。


松本和樹へ

Pre Game Speechでも伝えましたが、本当に感謝してます。考え方はいつも”真逆”ですが、オフェンス時は俺のキックで”同じ方向”に足りなかった分は繋がせて下さい。


森川彗・丹羽航大へ

気づけば俺らだけですね。未だに多摩川台公園覚えてます。

あと2ヶ月意地見せましょう。


林大成・岩丸航太郎へ

実は年齢全員違いますね。いつもありがとう。

2人が作り出す誇りある慶應のキッキングチームにあと少し力添えさせて下さい。


木村海道

少し心配症ですね。笑 俺を信じていれば大丈夫です。


黒澤世吾・玉川雄基へ

どこか負けず嫌いで素直になれない自分なので今まで言ってこなかったのですが、実は本当に2人を尊敬しています。未経験ながらも今じゃ攻守の要の2人。本当は2人とも「俺が専任だったらもっと上手くやれる。」そう思っているのかもしれません(特に世吾!笑)。2人ほど俺はストイックにできないけど、それでも自分なりに誇りを持ってます。今年は俺を信じて下さい。俺も2人が率いるオフェンスとディフェンスを信じてます。


藤崎志恩へ

高3の時に負けた早稲田大学高等学院戦から相棒は志恩だと決めてます。一日でも早くホルダーを辞めようとしているの知ってますが、辞めさせません。この運命は恐らく毎週「おい!理科の点数低かったぞお前!」って騙しに来てた小学生時代から決まってます。


同期スタッフへ

きっと代が違ければ選手として活躍していた人もいるでしょう。

文句を言いながらも支えてくれることに本当に感謝してます。ありがとう。


同期へ

ここ数年でもかなり仲良い代なのではないでしょうか。みんなのことが大好きです。1年の時に見ていた大きい4年生の背中を、今俺たちは1年生に見せれているでしょうか。関西に行きましょう。江戸川に帰ってきて、関東1位にリベンジしましょう。そして、甲子園に行きましょう。1日でも長くみんなと戦い続けたい。戦い終えた暁には、渋谷のパセラにでもまた集まりましょう。


泉山聡真へ

”遊び”はほどほどに。そんなにいいことないぞ。


後輩諸君へ

僕が社会人になって病んでたら飯誘って下さい。奢ります。

代わりに元気づけて下さい。


関わってくれた皆様、本当に今までありがとうございます。

そして引き続きこんな僕ですがよろしくお願いします!