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今年で引退をする4年生の「秋シーズンに懸ける想い」をご紹介いたします。
平素よりお世話になっております。
慶應義塾大学法学部政治学科 4年WR水野覚太です。急ピッチで書いたので文がおかしいところが多々あるかと思いますが、読んでいただけると幸いです。
まず最初に感謝の言葉を述べたいと思います。
まずジョルさん前さん、前川さん、松岡さん、だいすけさん、そして今はいないけどデイビットコーチ。
1年の時から本当にありがとうございました。コーチ監督が一番学生のことを考えてくれていたのは常に感じていましたし、個人としてもチームとしてもここまで成長をサポートしてくださって本当に感謝しかないです。また選手としてどう成長していけばいいかイメージがない中でそれを形作ってくださったデイビッドコーチとジョルさんには特に感謝しています。
同期のみんな
2度の自粛を経て何度かやめることが頭をよぎったけど思いとどまったのはやっぱりこの同期のみんなで日本一の景色が見たいと思ったから。最初は未経験が多くて最弱の代とか言われてたけど、みんなどんどん上手くなって、今ではプレイオフ進出の快挙、誇りに思います。このままKGに勝とう、日本一とろう。
最高の4年間をありがとう。
Receiversへ
Receiver同期のみんな
せいご
最高のレシーバーユニットを作ってくれてありがとう。試合中一番横にいて心強い。
藤崎
Always openを体現する技術、本当にすごい。1年の時踏み潰した携帯はいつか弁償します。
りき
毎日ヒットで埋めちゃってごめん、来年から服全部よろしく
田村
ギフテッドroute runner。色紙事件の衝撃はいまだに忘れられないよ!
ぐー
結婚式呼んでね。泣いて喜びます。
矢山
実は一番うまい。ほんとは今頃KC leaderだったね
新海
指大丈夫?いつも誘い断って行くつけ麺今度連れてって
カズマ
KR ニキ.ブログ一番笑った。
谷口
いつも笑わせてくれてありがとう。TE時代はお世話になりました。
ケイ
本当に尊敬してる。常に「自分」を主語にして生きてきた自分にとって、チームのために全てを捧げるけいはまじでかっこよく見える。あとちょっとけいのオフェンスを信じて頑張ります。
Receiver後輩へ
一番仲良いユニットだと思う。family。楽しい毎日をありがとう。みんな大好き!
両親
ここまで支えてくれて本当にありがとう。朝早いとか怪我の心配とか色々迷惑かけたと思うけど、二人がアメフトに集中できる環境を作ってくれたからこそここまで成長できたんだと思う。これからもよろしくお願いします。本当に感謝してます
〜〜〜
ここからは4年間振りかえってみて思ったことを書いていこうと思います。
振り返ると、本当に短く、けれど濃い4年間でした。2度の自粛でアメフトができず、仲間にも会えない日々が長く続いてたけれどあの時期があったからこそ得られたものもあったと思います。
1年
死ぬほど怒られた年でした。
クラスメイトだったカンタ君と高校バスケ部で同期だった前そうがきっかけでアメフトを知り、試合を見に行ったところめちゃくちゃにかっこよく、入部を決意しました。
なぜかタイトエンドとして入部しましたが、遅めの入部だったのでアサインメントを自力で学習する羽目になり、全く覚えられずこうだいさんに毎日のように怒られていた気がします。初めて出たチームで2回連続アサインメントミスをし、チーム全員から罵声を浴びせられたのは今でもトラウマです。その他ジョブやファンブルなど諸々のミスでOL,QB,DB,WRのいろんな先輩に毎日何らかの形でキレられていました。
その時はみんなキレすぎだろ、、と思っていたけど、できる準備をせず与えられたチャンスを無駄にすることは本当にもったいなかったし、あの時先輩たちが怒ってくれたからこそ今の自分があるのだと思います。あの時怒ってくれた先輩、本当にありがとうございました。
2年
信頼を勝ち取ることの難しさを痛感した年でした。
1年時の4年の引退試合、4年生、特にWRの先輩だった乾さんと沖塩さんの背中がとてもかっこよく見えて今年はまじで頑張ろうと思いました。レシーバーの先輩に圧倒的な存在がいる中どうやってチャンスもらおうか考えていた時に実力ではなく努力が評価されるエフォート制度ができ、これしかないと思いました。アメフトの実力はなかったけれど、ラントレやウエイトなど死ぬ気で頑張ってエフォートの点だけでデプス上位に食い込むことに成功しました。
だけど待っていたのは巨大なストレスとプレッシャー。チャンスをもらったのはいいものの、デプスと実力の乖離、上手い先輩がチャンスをもらえてない中下手な自分がチャンスをもらっている状態、そんな中でプレーしているのでミスをすれば当然色々言われます。ミスをしてめちゃくちゃに言われ、自信をなくし、さらにミスをするという負の連鎖に陥っていました。当時は練習やチーム、スケリーに出るのがめちゃめちゃ怖かったです。
シーズンの試合はローテに入ったりバックアップだったり、せっかく出れてもとりあえずミスだけはしないようにしようというめちゃめちゃ弱気なマインドセットでした。信頼を勝ち取ることの難しさを痛感したシーズンでした。
3年
信頼を勝ち取り、アメフトが楽しくなった年でした。
2年のシーズン終わり、今年が勝負だなと感じていました。一度自分のスキルを全て見直し、プラントの踏み方を工藤まさきさんのレクチャーを参考に一から全部変えました。これが1回目の転機でした。プラントの踏み方を変えたことでキャッチをするまでに余裕ができ、球が取れるようになりました。その他様々なルートの走り方やキャッチを見直し、型通りにやっていたところを自分に合ったものへと大幅に変えました。
そんな中迎えた4/16の関大戦、人生初スタメンの試合でタッチダウンをしました。これが2回目の転機でした。自分に実力が確かについてきているのを実感し、一気に自信がつきました。その後のシーズンも最高のスタッツを記録し、OFF年間MVPに選ばれた時はついに信頼を勝ち取ったことを実感しました。
4年
春の関学戦、アップの際や試合中、日本一に対する覚悟の差を強く痛感しました。彼らにとって日本一という単語が、自分たちより圧倒的に身近で、当たり前の単語であることに衝撃を受け、同時に同じ日本一を目指すチームとしてここに大きな課題を感じました。
春シーズンは早慶戦など、個人として活躍できたシーンはいくつかありましたが、offenseの決めきれない、という課題は残り、日本一からは遠い場所でシーズン終わりを迎えました。
そして迎えた秋シーズン、初戦早稲田に再び敗北。何よりも悔しかったのはこれまで個人的に大事にしてきたOne play at a timeという言葉を体現できなかったことです。Offenseは基本3回しか攻めるチャンスがない中で、タックルされても1ydでも前に足をかき続ける、そして投げられた球は執念を持ってどんな形でもとる、ということを大事にしてきたつもりです。しかし早稲田戦ではそれを体現するどころかドロップやブロックミスがあり、1プレーに対する執念を見せることができずに終わりました。
そして紆余曲折ありましたが気づいたらプレーオフ。次の関学戦、offenseとして決め切って、また個人としてone play at a timeを体現したいと思います。
最後に伝えたいのは、プレーヤーは「自分」を主語に置くことを忘れないで欲しいということです。
プレーヤーとして成長する上で、「自分」が活躍してチームを勝たせる、「自分」が球を取る、パスカットをする、サックをするといういわゆるエゴ、は絶対に必要だと思っています。外部で有名な選手達と一緒に練習をさせてもらった際もそのことを強く感じました。
もちろん「チーム」を主語において行動することも必要ですし、自分に足りなかったところであるとも思っています。ただ「自分」を主語におけるのは選手の特権ですし、強いチームになるためには絶対に必要で、忘れてはいけないマインドだと思います。
残りちょっとの期間、成長に対して貪欲に、エゴを持って、日本一のチームを目指しましょう。