慶應義塾体育会 | 24 | 23 | 日本大学 |
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第1クォーター(以下第1Q、他Qも同様)、開始16秒で日大・當間義昭(文理3・帝京八王子)に95ヤードを運ばれタッチダウンを許してしまい、幸先良いスタートを切ることができない。日大の攻撃陣はタックルされても簡単には倒れない強靭な身体を持つ精鋭ばかり。その中でも守備陣が踏ん張り、この後は日大に点数を与えなかったが、慶大も慶大とて点数を奪うには至らなかった。
第2Q、なんとか同点、そして逆転の契機を掴みたい慶大であったが、QBが放ったパスが日大にインターセプトされるなど、やや不安な面も見せていた。しかしながら実力面では極めて拮抗しており、日大もキックで3点を奪うもののタッチダウンには至らない。そんな中で慶大に訪れた勝機を攻撃陣は逃さなかった。10ヤード程度のパスで地道に1stダウンを繋ぎ、最後はWR・藤崎志恩(商2・慶應)へのロングパスを成功させタッチダウン。トライフォーポイントも着実に決め、これで3点差。前半終了間際に日大は猛攻を仕掛けるも、慶大守備陣がなんとかタッチダウンだけは阻止し、失点を3点に抑えた。前半を13−7と、1タッチダウンで追いつくスコアで折り返すことになった。
第3Q、最初の攻撃ターンから慶大はエンジン全開で挑む。長短織り交ぜたパスで順調に敵陣内を進んでいくと、最後は敵陣3ヤード地点から2番・中島彰吾(経4・慶應)が中央を突破しタッチダウン。トライフォーポイントも見事に決めて逆転に成功し、今季の慶大で久しぶりとなる、相手をリードする展開となった。しかしその直後の守備で相手のパスからのロングランを許すなどし自陣2ヤードまで追い詰められるが、ここもやはり守備陣が踏ん張りタッチダウンを防いだ。しかしキックの3点は奪われことで日大が再逆転。試合の様相は全く予想ができないものになっていく。
第4Qは慶大のパントから開始されたが、いきなり自陣からの守備という苦しい展開となる。日大のQBの機動力に牽引された日大攻撃陣は的確に慶大の穴を突き進軍。ここは日大の勢いを止められずタッチダウンを許し、残り時間8分にして9点差をつけられてしまう。追いつく為に時間の確保が絶対条件の慶大は、攻撃をパスに絞りなんとかゲームクロックを止めながら攻撃を進めていく。守備の合間を割る中島のランも功を奏し、敵陣20ヤードまで進撃に成功。ここを絶対に決めたい慶大はQBの相馬大輝(商3・麻布)が相手選手を飛び越え猛然とゴールラインに駆け込むタッチダウンを見事に決め、これで再び2点差とした。この時点で残り時間は5分、慶大は通常通りのキックで敵陣30ヤード地点から守備に就いた。ここから1点でも取られれば勝利が危ぶまれる絶体絶命の状況の中にあっても、慶大の集中力が切れることはなかった。このターンを守りきり残り時間3分半でボールを受け取ると、ここからはラン攻撃を多発。残り時間をなるべく使い切った上で追加点を狙い逆転する寸法である。これで敵陣24ヤード地点まで進み、残り時間は36秒。このタイミングで玉川雄基(環2・都駒場)がキックを見事に成功。24−23の1点差となり、会場にはひときわ大音量の”若き血”がこだまする。これで勝利を大きく手繰り寄せた慶大だったが、日大も逐一タイムアウトで時間を止め最後まで諦めない。残り5秒からもバックパスを多用した果敢な攻撃を見せたが、これを慶大が捕球し試合終了。
(慶應スポーツ , 東 九龍 , "【アメフト】シーソーゲームを制し念願の今季初勝利!vs日本大学/1次リーグ第4節 ", https://keispo.org/wordpress/77683/)