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試合日程・結果

試合結果
秋季リーグ戦
2022年9月25日(日)10:45 〜 @アミノバイタルフィールド
慶應義塾体育会 6
38 明治大学

20220925 -詳報- 明治大学戦.pdf


第1クォーター(以下第1Q、他Qも同様)、慶大は後攻を選択する。すると慶大はパスから1stダウンをつなぎ、敵陣20ヤード付近まで地道にボールを進める。先制も見えてきたタイミングだったが、ここでまさかの反則。罰退を受け、30ヤード付近まで後退してしまう。結局このターンはキックで3点を狙うもこれが外れ、貴重な先制のチャンスを生かせなかった。一方の明大の攻撃は、ディフェンスの穴を的確に見抜き、その地点に狂い無くパスを投じる明治の司令塔・QBの吉田拓郎(法4・日大鶴ヶ丘)の前に慶大が手を出せず、8分には先制されてしまう。この頃から慶大は少しずつ押される雰囲気を醸し出し、第1Qを7−0で終える。


開始早々12ヤードのパスで追加点を奪われる苦しい展開で第2Qが幕を開ける。慶大はパスで地道に距離を稼ぎたいところだったが、明大のLBの前にパスカットされ思うように進めない。さらにはQBの相馬大輝(商3・麻布)が放ったパスをレシーバーが取り損ね、そのボールを明大にインターセプトされてしまう。これで流れを渡してしまった慶大は10分にキックで3点、さらに終了直前にはQB吉田のフェイクパスからのランで滑り込まれ7点と、このQだけで17点を献上。かなり厳しい状態で前半を終えることとなった。


第3Qにも明大の勢いは抑えられない。前半ではQB吉田から繰り出される緻密なパスと、それに応えるレシーバー陣に苦しめられた慶大。後半で明大はランプレーを中心に試合を組み立てる。追いかける立場としてはゲームクロックが止まらないランプレーは非常に苦しいものであるばかりか、パスの穴を作りやすいデメリットもあり、極めて戦いにくいものとなった。それでもなんとか守備は失点を抑えていた中で、攻撃時に今日2度目となる痛恨のインターセプトを許してしまう。ここを守りきれず第3Qも1タッチダウンを許し無失点とはならなかった。


これ以上後が無い第4Qだったが、明大がトドメとなる5タッチダウン目を取り、この時点で38点差。ほぼ勝負は決した形となり、帰路につく観客もごく少数ではあるが見受けられた中でも、慶大ベンチと應援部、そして観客席応援団は諦めない。「このままじゃ終われねえぞ」「慶應の意地見せろ」「まだ試合終わってないよ」と激励の飛ぶ慶大陣の一体感に後押しされる形で最後の慶大の攻撃に入った。すると息を吹き返した慶大攻撃陣は、最初自陣10ヤードという極めて劣勢な位置からの攻撃だったにも関わらずじわりじわりと前進。途中2回も4thダウンに持ち込んでしまうが、ここを見事に突破し、執念で敵陣まで侵入。最後はQB相馬からWR・加藤豪介(経3・慶應)へのパスでタッチダウン。完封は免れた。本調子でなかったのか、前戦で4本のキックを成功させたキッカー・玉川雄基(環2・都駒場)のトライフォーポイントのキックはポストを掠め、追加点とはならなかった。この後も諦めることなくオンサイドキックで攻撃継続の意思を見せた慶大だったが明大にキャッチされ万事休す。パスでつなぐ攻撃の勢い自体は非常に良かったものの時間をかなり使ってしまう結果となり、追いつくことはかなわずゲームセットとなった。


(慶應スポーツ,東 九龍,"【アメフト】攻守ともに力を発揮しきれず、手痛い3敗目を喫する/1次リーグ第3節",https://keispo.org/wordpress/77310/)