慶應義塾体育会 | 28 | 31 | 立教大学 |
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第1クォーター(以下第1Q、他Qも同様)、慶大は後攻を選択したが立大の最初の攻撃を無事に抑える。対する慶大の攻撃ターン、最初のプレーでいきなりQBが強烈なタックルを受け、一時交代するシーンも見られた。しかしそれに怯むことなく攻撃を継続すると、3分にキッカー玉川雄基(環2・都駒場)が36ヤードのフィールドゴールを冷静に決め先制に成功する。しかし7分、立大のランニングバック岩月(法4・立教新座)が85ヤードを爆走するランを見せる。これに追いすがることができずタッチダウンを許し、3-7とされる。この後キックも1本決められるが、慶大もパスで相手のミスを誘うなど食い下がり、タッチダウン目前にして3-10で第1Qを終える。
第2Qに入ると両校の攻防は一層激しさを増す。まず慶大が第1Qで引き継いだ陣地からタッチダウンを決めると、立大は2分に慶大のパスをインターセプトして攻撃権を奪取。それでも慶大は5分に玉川が今日2回目のフィールドゴールを決め、逆転に成功する。しかし直後の9分、今度は立大が25ヤードのロングパスを決め再度逆転すると、慶大も第2Q終了間際にQBの相馬が自らボールを持って走りタッチダウン。手に汗握るシーソーゲームとなった。前半は20-17とし、慶大リードで後半に入る。
第3Q、立大の攻撃陣は前半より勢いを増して慶大守備陣に牙を剥く。QB宅和(経営3・立教新座)から繰り出される正確なパスと、エースランナー岩月の効果的な切り替えの前に慶大は翻弄される。さらにこの試合2回目となるインターセプトも成功され、立て続けに2本のタッチダウンを許しこのクォーターだけで14失点。一方の慶大は追加点を奪えず、一気に形勢逆転されてしまう。
このままでは終われない第4Q、慶大はいきなりタッチダウンまであと4ヤードの地点から攻撃。ここを押し切れば逆転の目も十分にある局面であったが、立大の厚い守備の前に得点はかなわなかった。さらにこのQではそれまで勢いづいていた立大の攻撃を的確に抑え無失点とすると、果敢に敵陣に入り得点を狙う。7分にはやや遠い位置ながらもフィールドゴールで得点を狙うが、これは僅かに外れ得点ならず。もう一押しがなかなか出ず試合終了まであと1分を切る中、慶大は最後の猛攻を見せる。QB相馬がレシーバー加藤豪介(経3・慶應)へとショートパスを放ち執念のタッチダウン。さらにトライフォーポイントで2点を取りに行き、今度はレシーバー近藤条(総3・慶應)がパスをキャッチすると足をエンドゾーンに僅かにねじ込む形でタッチダウン。これで3点差とした。しかし試合残り時間は30秒ほど。立大にボールを渡した瞬間に立大の勝利が決まるため、慶大は短いキックを跳ねさせ、強引にボールを奪い取るオンサイドキックに試合の命運を賭けた。しかし蹴ったボールは運悪く立大選手の真正面へ。このボールを抱え込まれ立大ボール。残り試合時間を立大が使い、ゲームセットとなった。
(慶應スポーツ , 東 九龍 , "【アメフト】前週から進化を見せ猛攻も僅差で惜敗/1次リーグ第2節 ", https://keispo.org/wordpress/75940/)